革・毛皮について
本革・毛皮のお手入れにつきまして
本革製品のお手入れについて
本革・毛皮製品は、生き物です。デリケートなものが多く、お手入れ・保管(特に夏場)には、注意を心がけてください。
レザーはお手入れ次第で10年20年とご愛用頂ける耐久性のある商品です。
乾いたタオル、またはスポンジ等でオイルをとります。
厚塗りせず、薄く均等に塗りのばし、日陰で風通しのいい場所でハンガー干します。
その他の皮革製品お手入れ方法
- 保管前のお手入れ
- 保管前は念入りに行います。
陰干しにして良く乾かします。湿ったままに保管するとカビ、しみ、色落ちの 原因になります。
保革油を薄くすり込んで風通しの良いところで陰干しして よく乾かします。 - 保管方法
- 型崩れを防ぐために肩幅にあったハンガーに掛けてから保管してください。
風通しが良く湿気が少ない場所を選びます。 蛍光灯でも十分変色します。
保管中天気の良い日に出して陰干ししてください。 これはカビの防止にもなります。 - カビが出てしまった時
- まずはカビを覘いた後、水でぬらして硬くしぼった布でふき取ってから、陰干しすると良いです。
濡れるとしみになるような場合は、乾拭き、ブラッシングにとどめておくこと。
保管効果のあるクリームオイルをぬっておく。 - 雨にぬれたとき
- すばやく、ハンカチやテッシュペーパー等で抑えるようにして
水気を吸い取ります。
そのままにしておくとしみや色落ち、 カビの原因になります。
乾いたタオルまたは柔らかい布で丁寧に軽く 磨き上げ、風通しの良いところで陰干しします。
その後は保革油を 薄くすり込んでください。 - スエード(起毛革)のお手入れ方法
- 柔らかいブラシを使用すること。
汚れが完全に乾いていることを確認し、 汚れ部分を指で浮かせながらブラシまたは目の細かいサンドペーパーで なでるようにして少しずつ取り除く。 カビの場合も気づいたら早めにブラッシングしてください。
液状の汚れが付着したらすばやくハンカチやテッシュペーパーで吸い取ること。
起毛皮(スウェード)を手入れした後は十分ブラッシングして毛羽立ちを回復させて おくことも必要です。
無理なお手入れは革製品を台無しにすることが多いので 絶対にしないようにすることが大切です。 - ムートンのお手入れ方法
- ムートンの美しい艶を保つために時々ブラシをかけて毛並みをそろえる。
ブラッシングでも毛の抜ける原因になりますので十分気をつけてください。
ホコリは毛の方を細かい棒などで軽くたたいて落としてください。
ムートンは湿気を嫌います。雨、雪などぬれたときはタオルで拭きとって 陰干しして風通しの良いところで乾燥させてください。
毛皮製品のお手入れについて
- 着用時の注意点
- 香水を直接毛皮にふりかけないでください。香水の成分で、毛皮が変色することがあります。
- 外出先から帰宅したらホコリを落とす。
- 毛皮をさかさにし、軽く数回ふるとホコリが落ちます。
- 火の元には近づけない
- 火は毛皮の大敵です。タバコやストーブにはくれぐれも注意してください。
- 雪や雨でぬれたとき
- 軽く振って水分を切り、乾いたタオルで静かに拭いて、風通しの良いところで陰干しをする。(直射日光や熱に当てると毛を傷めます) 乾燥したらブラッシングで毛並みを整える。
- コーヒーやジュースをこぼしたら
-
- すぐにハンカチやテッシュペーパーで吸い取りその後少しぬらしたタオルで汚れをたたき出すようにしてふき取る。
- 拭いた後陰干しし、乾燥したら毛並みを整える。
※コーヒーやジュースが染み込んでしまったらクリーニングする方が無難です。
目立たないからといってほおっておくと、虫食いの原因になることがあります。
- 毛グセがついたら
-
- 蒸しタオルをクセのついたところに当て、毛並みの方向におさえその後クシかブラシで整える。
※ドライヤーは使わないこと
- 蒸しタオルをクセのついたところに当て、毛並みの方向におさえその後クシかブラシで整える。
- 汚れがついたとき
-
- 蒸しタオル(50~60度)をきつく絞って毛並みと逆さに、次に毛並みにそってふき取る。 その後蒸しタオルでふき取る 。
- ガーゼにベンジンを含ませ、1と同じようにふき取る。 その後蒸しタオルでふき取る。
- 拭いた後は陰干しする
- ■保管方法…しまう前に
-
- まずホコリを落とし、その後ベンジンを含ませたガーゼで汚れをとる。その後2~3時間陰干しし、湿気をとる。
- 乾燥したら、毛並みを整える。
- ■保管方法…しまう時
-
- 服に合ったハンガー(肩巾、厚み)を選ぶ。
- 通気性の良いカバーをかけて、ハンガー吊りがベター。
- しまう場所は湿気がなく、風通しの良い直射日光のあたらないところ。
- 防虫剤や乾燥剤を入れるときは、紙に包んで直接毛皮に触れないように。
- 箱に入れてしまうときはなるべく毛皮をおらないようにゆっくり入れる。
- ■保管方法…チェック
-
- 保管中は時々陰干しを。(湿気は虫食いや変質の原因になります。)
- ゆったりと保管を。(毛皮が他のものに強くはさまれると毛グセがつきます)
革・毛皮の種類や特徴について
哺乳類
爬虫類
毛皮
革の種類 -哺乳類-
子羊革(ラムスキン)
毛穴が小さく、きめ細かいためしっとりとしていて滑らかな風合いが特徴です。
生後6ヶ月以内のラムスキンは、ベビーラムスキンと呼ばれています。
ラムスキンは羊の皮の中では最高級とされています。
当店では、ラムスキンのジャケットやコートなどを幅広く取り扱っております。
毛の付いているものは「ムートン」と呼ばれています。
ムートンはWフェイスともよばれ、中は毛布のような暖かい毛皮、外はレザー
羊革(シープスキン)
主に体毛のタイプによって区別されており、巻毛種のものをウールシープ、直毛種のものをヘアシープといって区別します。
ウールシープは採毛のために改良された羊で、高緯度地域に生息しているので、寒さから身をまもるため細い毛と皮下脂肪を蓄えています。
そのため革製品としては適しておらず、毛皮として利用されています。
一方ヘアーシープは、緯度20度以内に生息しており一年中夏の気候なので、主に家畜や採乳ように飼育されています。
そのため保温用の毛や脂肪もあまり必要としないため、毛質もよくなく利用価値も少ないです。
そのかわり皮質は密度が高く、手袋や靴用の革には最適です。
牛革(カウスキン)
ベビーカーフ…生後3ヶ月ほどの仔牛の皮はベビーカーフと呼び、カーフスキンよりもさらに面積が小さく、銀面(表面)のキメの細かさが際立つ最高級素材です。
カーフスキン…生後6ヶ月以内の仔牛の皮をなめしたもので、キメが細かく美しく柔らかいのが特徴で、牛革の中で最も上質とされます。傷が少なく、有名ブランドの高級革製品等にも用いられています。また、取れる部分が非常に少ないので希少価値が高い素材です。
キップスキン…キップスキンは、生後6ヶ月~1年以内の牛の革の事をいいます。小型の革の呼称であるスキンと呼ばれる牛革はこのキップまでで、カーフと比べると手頃でややキメは粗いですが、その分厚みが増し丈夫になります。カーフについで上質の素材です。
カウハイドスキン…生後2年を経過し、出産を経験した牝牛の成牛で、需要と供給バランスが優れた牛革の代名詞的な存在です。肌理が細かくステアハイドよりも革が薄いのが特徴です。しかし、出産を経験した牝牛のため、腹部の革がゆるく繊維密度がやや粗くなっています。
カウステアハイド…生後2年以上の牡牛の成牛ですが、生まれて3~6ヶ月以内に去勢されているため、暴れる事も少なく育つために傷が少なく、銀面(表面)のキメの細やかさはキップにも近い質感です。厚手で耐久性に優れており、革の大きさは畳2畳分にもなります。
ブルハイドスキン…生後3年以上経過した牡牛で、去勢されずに育った繁殖用の牛からできる革のことです。去勢されていない牡牛は、喧嘩が絶えないために、厚手で丈夫ですが、キメが粗く表面(銀面)に傷が多いのが特徴です。 主に靴底、工業用革に使われます。
使用する部位や牛の年齢によって、用途や風合いは異なり値段にも大きな違いがでてきます。
外見上の特徴は特になく、革の表面に加工を施すことにより、爬虫類の皮などを模造することも可能です。
水牛革(バッファロー革)
馬革(ホーススキン)
馬革(horse leather)は、ホース・アニリンともいいます。牛革に比べて厚みや強靱性でやや劣りますが、原皮が大きく柔軟性では優れています。
銀面(表面)の繊維は牛革に比べて粗く、運動量も多いため傷が多く、上質な素材は高価で取引されています。
ポニースキン…ポニー(PONY)とは、体高147cm以下の馬のことを指す総称です。
小型の大人の馬を指しており、子供の馬ではありません。ポニーの毛皮は、便宜上ハラコと呼ばれることがあり、ハラコの代用品として用いられています。
山羊革(ゴートスキン)
キッドスキン…仔山羊の革の呼び名です。銀面(表面)には、細かなシボと呼ばれる独特の凹凸があり、キッドスキンは特に細かなシボと柔軟性に富んでいます。
ゴートスキン…大人の山羊の革を呼びます。羊の革よりも繊維組織が充実しており、銀面(表面)にはキッドスキンと同じように細かなシボが並んでいるのが特徴です。
鹿革(ディアスキン)
豚革(ピッグ)
革の種類 -鳥類-
駝鳥革(オーストリッチ)
この突起のことを「クィルマーク」と呼び、全体の部位の中でも一部にしかないため大変希少とされています。革そのものも丈夫で柔軟性に富んでおり、ワニ革と同じように高級素材として珍重されています。
また、脚部の皮のことを「レッグ」と呼び爬虫類に似た鱗状の模様が特徴的です。
革の種類 -爬虫類-
ワニ革(クロコダイル)
- マット加工
- シャイニング加工
また、種類別で見ると、ミシシッピワニ(アリゲーター)、ナイルワニ(クロコダイル)、シャムワニ(クロコダイル)、ニューギニアワニ(クロコダイル)、イリエワニ(クロコダイル)などの革が革製品と使われます。
マット加工…クロコダイル原皮をきれいになめし、染色したものです。艶(つや)がなくいのが特徴で、その状態で仕立てたものをマット加工といいます。耐久性や色落ちに注意した、柔らかく艶(つや)を抑えた仕上がリとなっております。
シャイニング加工…マット加工したものに、メノウなどで200kg以上の力をかけて表面を磨き、焼いて光沢を出したものをシャイニング加工と呼んでおります。
エナメル加工にはでない美しい艶感が魅力です
カイマン…背中部分の革のことを言います。ウロコ部分に骨のような物質があるため、なめしても滑らかにならないため、脇腹部分が皮革として利用されます。ワニ革の中では価値付けは低いとされます。
クロコダイルはワニ革の中でも最高級の価値を持つ皮革です。一般にはイリエワニの革がクロコダイルとして最も評価されます。なお、ワニ革を総称してクロコダイルと呼ばれることもあります。
基本的に下のマット加工やシャイニング加工が施してあります。
ヘビ革(パイソン)
石垣状の模様になっているものを『モラレスパイソン』と呼びます。
トカゲ革(リザード)
毛皮の種類
フォックス
シルバーフォックス…銀キツネのことで、赤キツネの突然変異種。現在は、すべて養殖。毛丈は長毛に属し、刺し毛は長く銀色と黒色がある。その割合によって全体的に白っぽいものと黒っぽいものがあるが、黒と銀が鮮明なものほど良質とされる。染色すると、銀色の毛だけが染まり、黒色の部分はそのまま残る。
ブルーフォックス…青キツネのことで、そのほとんどがスカンジナビア産。フォックスの中では最もシルキーな毛質を持つものの1つで、毛皮衣料として最も活用されている種。自然色がグレー系の淡い色のため染色が容易で、多くの色を表現することができる。コートに合わせて染色するなど、トリミングに活用されることが多い。青キツネの色の薄い物をシャドーフォックスと言う。
ラビット
レッキス
普通のラビットと違い、毛が折れ難い。非常に細くて柔らかい毛質が肌を包み込み、密な綿毛が全てを優しく出迎えてくれます。
ビードロのような手触りの毛質が特徴で、毛の長さは15~18mmと短くてやわらかい。
毛先が短いため他のラビットより毛の密度が濃く見える。ふわふわもこもこの質感が女性たちの支持を受けて、人気が上がっている。
ラム(毛皮)
チキャンラム…中国産のラム。毛は、緩やかなウエーブ状でシルキー。大半が白色のため、染色が容易で非常に多くの色を正確に表現することが可能。
チベットラム…チベット産のラム。毛の短いモンゴリアンラムの変種で、毛足は非常に長く、カールした綿毛が特徴。もともと錦綿羊(にしきめんよう)はヤギの毛皮を加工したものだが、チベットラムを代用したため、日本では錦綿羊ともいう。染色して使用されることが多い。
カラクールラム…カラクル種のラムの総称。ペルシャンラムあるいはアストラカンとも呼ばれる。 毛色は黒色が大半で、他にグレー、茶、白色がある。巻き毛の形状により様々な美しい斑紋が見られるのが特色。巻き毛の形状、毛足の長さなどにより、タイプ別に分類され、特に毛足が短く軽量なタイプのものは、ブロードテールと呼ばれている。
ミンク
1931年に最初のミューテーションミンク(突然変異種ミンク)が出現して以来、それまで濃褐色しかなかったミンクに豊富な色の種類が加わり、現在では約40種が生産されている。
また、染色も容易で、非常に多くの色を正確に表現することができる。
「毛皮の女王」と呼ばれるほど品のある毛皮です。
ヌートリア
鏡のような光沢が上品さを演出。触った感じはとてもシルキーで、シェアード(刈毛)ミンクに似ています。
セーブル
ロシア(シベリア地域全域、カムチャッカ、および養殖種を含む)で生息するセーブルは、ロシアンセーブルと呼ばれ、毛皮の中でも最高の品質を誇り、最も高価な素材のひとつ。
生息地域及び固体により、毛色、毛質にかなりの差があるが、色は濃茶色からベイジュに近い色まで様々である。(最も濃い茶色は養殖種に多い。)
なかでもところどころに白い刺毛が混じったものはシルバリータイプ (silverly tipe)と称され、希少価値が高いとされている。
やや長い毛足で非常に柔らかくしなやかで光沢に富む。
軽く、しかも耐久性・保温力に優れている。アメリカやカナダで産出されるマーテンは、品質ではやや劣るものの、ロシアンセーブルに似ており、それぞれアメリカンセーブル、カナディアンセーブルとも呼ばれている。黒褐色に染色されて用いられることも多い。
チンチラ
元来アンデス山脈で生息していたが、現在毛皮用に使われているのはすべて養殖種。
刺し毛は退化し、非常に滑らかで柔らかい綿毛のみで構成され、毛の密度も非常に高い。
皮は軽いが、極めて薄くデリケートで耐久性は低い。
毛色は、背の部分が青黒色から黒褐色、腹部は青灰色。
リンクス
毛は長く密で非常に柔らかい。
背の部分は、淡い褐色に暗褐色の斑点模様がある。
腹部は白く、暗褐色の斑点が鮮明で美しい。
大半の毛皮とは異なり、リンクスは腹部の方がその美しさのため価値が高く、重用される。
リンクスキャットは、リンクスに似ているが、リンクスに比べて小型で、毛はやや短いが、斑点はより鮮明。
リス・ロリス
※ロリスとは、ロシアンリスの略語です。
ラクーン(アライグマ)
毛色は、緑褐色から黒褐色。やや長い刺し毛と暗褐色の綿毛で保温性、耐久性に優れ、タヌキに似ている。尾にあるリング状の斑紋が特徴
タヌキ
綿毛は、黄褐色で、やや長く、シルキーで密度もやや良い。毛丈は、長毛に属し、耐久性・保温性に優れる。
抜毛してシルキーで密度の高い綿毛だけで使われることもある。また、刺し毛は、筆毛としても活用される。
レオパード
カシミヤ
寸法の測り方
■ジャケット・コートの測り方
■パンツ
パンツ | スカート |
■バッグ
高さ、横幅、マチ…それぞれの部位で最も長い部分のサイズ